今更ながらオリンピック東京招致に関して

オリンピックの招致レースがまもなく幕を閉じようとしている。
日本時間の9月8日早朝にIOC総会で行われる2020年オリンピック開催地決定投票が行われる。
オリンピック開催賛成から反対、中立派と諸説飛び交っていて何時にもまして面白い国内の状況になっている。(傍から見ればである・・・)

かく言う私はと言えば、正直東京招致賛成である。
日本のスポーツ振興・競技力向上といった側面だけではなく昨今オリンピック開催に関するネガティブ要素として指摘されている事柄を考えても賛成なのだ。

ネガティブ要素として挙げられているのは「福島第一原発事故」に関連して発生している諸問題。果ては、オリンピックに使う金があったら「福島のために使え」という論調まである。

前者は確かにその通り。今、福島で起きている事に関しては国際的な懸念事項となっているという様に考えればそれはネガティブ要素として挙げられても仕方がない。しかしこれを理由に反対というのはどうにも思考が不足している様に思う。

後者は、単純に思考が不足しているようにしか思えない。

日本人というのは何かを上手く利用すると言う思考が足りていないように思う。今回で言えば東京招致に賛成しオリンピック開催までのこれから7年もしくは次期オリンピック開催までの2016年までの期間、オリンピックが開催されるとい言う事実を上手く利用してやればよいのである。

どういう事か・・・。
オリンピック東京開催が決定すればネガティブ要素である「福島第一原発事故」の処理に関して国際的な注目がこれまで以上に高まる事になる。それは政治以外の視点からもその注目は加速度的に高くなる。
この注目は外圧とも言えるのではないだろうか。我が国は外圧に弱い国ニッポンだ。

東京開催が決定したとして2016年次期オリンピック開催までの間に日本という国が国際的に「福島第一原発事故」処理の結果を示せなければ、その開催自体が国際的な議論となり開催すら危ぶまれる事態となる。そうならない為にも対策に躍起になるに違いない。(いやそうであると期待したい・・・。)
そう考えればオリンピックの東京開催もまんざら悪いものではないと考える事が出来る。
物事、発想の転換が必要なのである。闇雲に何でも反対すればいいものでもない。

あまり政治的な批判はしたくないのだが「福島第一原発事故」に関して言えば民主党菅直人政権の壮大なるツケ払いを現政権と国民はさせられているのであり、そのツケ払いにオリンピック東京招致は巻き込まれてはならないのである。オリンピックは政治とは関係ない平和と世界スポーツの祭典なのだから。

そう考えると民主党というのは、ほとほと迷惑な政党だ。