プロ野球クライマックスシリーズに今さらモノ申す。

今年はのリーグ優勝はセが讀賣で当確。パは楽天の初優勝がほぼ確定。
プロ野球のレギュラーシーズンも押し迫ってきた。

本当に今さらですね。と言われそうだが・・・。
このクライマックスシリーズが始まった時から強烈な違和感を覚えている。
その理由は・・・
  • 優勝が同一リーグで2チームある。
  • 2位決定戦かのようなペナント2位・3位チームが行う1stステージの存在
  • レギュラーシーズンでの優勝チームが日本シリーズに参加できない可能性


大きくはこんなところだろうか。

そもそもではあるが、日本シリーズと呼ばれるプロ野球日本選手権は、セントラルリーグの覇者とパシフィックリーグの覇者が直接対決をしその年度の日本プロ野球の覇権を争うものと私は理解をしている。しかし、次年度リーグペナントを掲げて試合をするチームが日本シリーズに参加できずクライマックスシリーズ優勝杯を獲得したチームが日本シリーズに参加できるという何か茶番劇にも似た滑稽さを感じるのだ。

こんな事であれば3月下旬から半年間にわたって行われるレギュラーシーズンの現在の意味は全く無いのだ。ただ日本シリーズに出れるか出れないか分からないけれどリーグ1位になる事を争い、ただただ試合をする半年間だ。

何故こんな違和感があるかと言えばそのシステムだ。


見て分かる通りレギュラーシーズンの意味など全くないのだ。
であるならば日本プロ野球の仕組みを大きく変えてしまえばいいのではないかとすら思う。
私案ではあるがこんな感じに変えても良いだろう。

【3月下旬に始まるレギュラーシーズンの在り方】(レギュラー120試合+交流戦24試合)

  • 10月上旬に行われるクライマックスシリーズ進出チームを決める上位3チーム
    決定リーグでその順位によるリーグ優勝はレギュラーシーズンでは決しない。
  • 現在レギュラーシーズン中に行われるセパ交流戦は現行通り行いレギュラー
    シーズンの戦績に交流戦の戦績は採用しない
□順位決定方法
  • 勝利数の多いチーム
  • セパ交流戦を除く120試合の勝率

3位重複の場合
  • 重複した2球団の直接対決で勝利数の多いチームを上位とする。
  • 3チーム目を決める決定戦を行う。

    のどちらかで3位重複の内の1チームを決する。

【10月上旬に行われるクライマックスシリーズ】(各チーム ホーム1試合ビジター1試合 計6試合)

レギュラーシーズンでクライマックスシリーズ進出チームとなった3チーム総当たりのリーグ戦を2回行う事とし、その戦績によって上位3チームの最終順位が確定しその年度のペナント獲得チームを決する。
勝敗同点のなどで1位が順位重複の場合、1試合限りの順位決定戦を行う。

【年度の流れ】
このスキームでやれば現行と同じ年度の流れでシーズンを終わらせる事が出来る。

例えばこんなスキームでやれば現在のレギュラーシーズンの試合数を維持したまま最終順位決定方式だけ変更して違和感のないルールになると思慮する。クライマックスシリーズでは現行3位のチームに開催権はないがリーグ戦2回転としておけば3位のチームにも開催権が生まれ興行収入面での不公平も無くなる。

これまで、セパで1度ずつその年のペナント獲得チームが日本シリーズに進出できなかった事例があるだけだが、その可能性が否めない仕組みは早く止めた方が良い様に思うし、現行のルールではクライマックスシリーズの優勝チームに優勝杯が贈られる事からカップ戦の意味合いも見える。半年かけて行ったペナントレースより短期間のカップ戦が上回るのはあまりにも頂けないし、更なるペナントレースの形骸化を招くだけ。

現在のクライマックスシリーズは言葉だけクライマックスでその中身は優勝とは関係なく日本選手権シリーズ挑戦者を決めるただのカップ戦。何処を見ても本来の言葉の意味とはかけ離れ過ぎている。