詐欺に引っ掛かるのは不勉強と想像力の欠如

詐欺という古典的な犯罪が極めて活況です。

「活況だ。」なんて書き方をすると批判を浴びるのかもしれないのですが、もしかするとどんな産業よりも活況なのかもしれません。先日テレビを見ていて笑ったのですが、12月は詐欺グループも企業活動みたくなってきていて、12月は予算(?)が多くなっているとも。詐欺グループも書き入れ時という事なのですな。

 

しかし、このご時世色々な詐欺の手口があるもので。

医療費の還付金詐欺、外貨詐欺、ギャンブル必勝法詐欺、そして古典的とも言える有料サイト詐欺。その他にもいろいろあるわけだが、色々見ていると社会システムに関する不勉強と想像力の欠如にその原因がある様に思うのです。

 

例えば、医療費の還付金詐欺

そもそも医療費の還付なんていうのはある毎月1日から末日までの間に一定の金額を超えた分が発生した場合に役所に申請て還付してもらうか、あるいは税務申告をして所得税の還付を受けない限りないわけです。ましてや役所がATMに案内するなんて事は100%あり得ないのです。

 

次に外貨詐欺。

外貨を買うために宅配業者のメール便で現金を送るなんて事は絶対にないのです。現金書留以外の方法で現金を送るのは違法行為。金融機関がそんな違法行為に手を染めてまで外貨を販売するなんてのは皆無なわけです。

 

こうした、社会システムや社会常識をしっかり勉強していればこんなものに引っ掛からないわけで、単にこうした詐欺に引っ掛かってしまうのは厳しい言い方ですが不勉強なだけだと思うのです。

 

今、発生している詐欺はそうした少しの知識を持っているだけで防げることばかりで、そうした事を勉強して社会生活に生かしてこなかったツケであるとしか言いようがないのかもしれません。

 

そして、もう一点。

日本人のお人好し度合いが関連しているとも思われます。

日本人ってのは疑ってかかるという事を忘れてしまっています。何でも疑ってかかるってのも良い事ではありませんが何でも信用し過ぎです。少し考えて想像してみてください。

 

その想像力が欠如している人に多いんです。詐欺に引っ掛かるってのは。

例えばですよ。先程の話に戻りますが例えば還付金を貰うために幾許か振り込んでもらう必要があるなんて話を信じてしまう方がどうにかしてるんです。普通に考えたらわかりそうなことで還付金貰うのに何故金を払う必要があるのかという疑問に普通だったらぶち当たるはずなんです。

 

その疑問にぶち当たるところで普通の人なら気づくはずなのですが、想像力が無い為にそこまで行かないのは残念ながらこの手の詐欺に関しては防ぎようがないのですよ。

 

私は詐欺に引っ掛からないから大丈夫。と言い切るのではなくもう少し社会システムについて勉強して、何に関しても疑問を持ち想像力を豊かにましょう。これだけで現代の詐欺は防げるはずなんですよ。

 

という、ある出来事からの雑感。