電話を架けてくる懲りない面々のお話し

本日は本業である仕事もライター業も休業にして年に数度あるか無いかの家業の手伝いに精を出そうかと思いましたが、こんな時こそ普段とは変わったことを書いて見たくなるもので。

 

たまに実家に寄るわけです。色々な用事を足しに。

と言っても、実家の2階が我がスペースであり普段の生活はそこで完結するだけでなく玄関も別なので実家に寄るという表現を用いているわけです。2世帯住宅なんて大それたものではなく何故か2階にも玄関が付いているとそんな次第です。

そうした具合の実家に先日寄ったところ、暇な日を一日分けてくれという依頼が先週末にお袋からあったので今日は家業の手伝いをしているというわけです。

 

いわばフリーランスな私なのでカレンダー的な物は比較的自由になるため、その様な依頼も断ることなく応じる事ができるので意外に家族からは重宝がられていたりもする便利なやつだったりもします。

 

我がオヤジさま67歳自営業、お袋63歳同じく自営業。2人で商売をしております。

オヤジさまは、この時期繁忙期。ひっきりなしに仕事が入ってまいります。電話で仕事を受け燃料の配達をするというスタイルの仕事。一応、私も危険物取扱者という資格を持っているので配達も出来なくはないのですが、普段は電話受け他事務一切をしているお袋がどうしても出掛けたいという事で電話受けと事務一切をしております。

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電話を受けていると電話の向こう側の人々には色々な人がいます。

特に多いのが我儘な人。暖房用に使う燃料の話なので急を要するという事で

「今すぐ来てもらわないと灯油が切れる・・・」といった人から

「灯油が切れちゃったから30分以内に来て!」というものまで

様々な電話がくるわけです。2日も電話を受けていれば感覚的に大体分かるのですが10人中9人は急を要さないんです。単なる早く来てほしいだけの口実。そんな口実を駆使すれば早く来てくれると思っているんです。

 

今日も十数件の電話を受けていますが3分の1はそんな電話です。大体まいど同じ人だったりしますので本当に懲りない人たちだなと思うのですがね。そんな事言われたって無理な物は無理でハッキリ2時間先3時間先じゃないと行けないって言ってしまいますけどね。

 

以前こんなお客様がいました。

「灯油きれて寒すぎて死んじゃう。から10分で来て欲しい」

某有名企業の社宅に住んでいるお客様が毎度そんな電話をかけてきた事がありました。そのお客様は18Lのポリ容器3本に90Lの室内タンクに給油をするお客様。一般的な住居にいて寒すぎて1時間や2時間でどうにかなる事なんて先ずないのですが、急ぐなら18Lのポリタンクを持って買いに行けばいいんです。向いはガソリンスタンドなんていう急場をしのぐには好環境なわけです。

 

そんなお客様に限って色々やり取りをしているうちに嘘だってことが分かるわけで、嘘だと確信出来た段階でこんな悪魔の言葉の発射準備が私の舌の上で完了されるわけです。

「そのまま凍え死ね。この嘘つきがっ!」

実際、発射される事はないのですがね。(本当は全速力で発射したい気持ち満載です)

 

配達に行ったオヤジさまに後から確認をすると18Lのポリ容器に1本余裕を持ってたから「ウソついてもらったら困る」と叱ってきたなんて具合です。うちのオヤジさまも意地が悪いもんでそういうお客様は1L当たりの単価を1円2円高めに計算して集金してくるというのですから面白いもんです。

 

因みにそのお客様、毎度「死ぬだ、凍えるだ、倒れるだ」と注文の電話をかけてくるので最終的には注文を断ることにしたようです。オヤジ曰く「叱り疲れた…」という事だそうですが・・・。

 

ありがたいことにオヤジさまもたくさんのお客様がいる反面、電話をかけてくる中には懲りない面々がたくさんいて、その数が多くなれば色々あるもんです。

また機会を観て変わったお客様のお話ししてみたいと思います。