オリンピックの徒然。

前回の更新から10日が過ぎる。

あれから、札幌は雪まつりが終わり、全国津々浦々でオリンピックモード。

とは言え、冬のオリンピックとあってオリンピックモードという機運も薄いか・・・。

いつもオリンピックに関わる報道を見ていて気になる事がある。

「メダルを逃した！」と聞こえてくる声や紙面に踊る活字。違和感を覚える。

かつてスピードスケートで活躍した黒岩彰氏（後に西武ライオンズ球団代表）はオリンピックに魔物がいると言った。オリンピックの魔物は自らが創りだし自らに宿るという様な事だったように記憶をしている。

その魔物とやらを考えた時に過度な期待が魔物を創りだす原因になってはいないだろうかなんて事がちらりとよぎる。それについて過去にもいろいろな歴史を繰り返してきた。その延長線上にあまり良くない出来事も多く見てきた。

日本のスポーツでは勝利至上主義とよく言われる。

しかし、近年みていると栄冠を勝ち取るのは勝利至上で悲壮感漂わず楽しんでいる選手がその栄冠を勝ち取っている様にも見える。期待が大き過ぎれば楽しむなんて事はほど遠くなる。

見ている人、伝える人が勝利至上では選手は楽しめないのではないかと。

見ている人も伝える人ももっと楽しもう。そして伝える側はプロフェッショナルなはず。もっと選手の一挙手一動足を言葉で伝え楽しませてくれないだろうか。

それがプロの仕事なはずで過度な期待を煽りたてるのはプロの仕事ではない。

少なくとも「メダルを逃した」という一言だけは見たくないし止めて欲しい。