日本の漫画周辺が濃い事になっていた10日間で考えた事と反省

5月に入って20日。

この10日ばかりはメチャクチャなくらい目や耳から入ってくる情報が濃かった10日間だったように思う。特に漫画周辺が濃い10日くらいの時間だったように思う。

 

といえば「美味しんぼ」の話だと判るだろう。

それじゃ、今回の美味しんぼの件って言うのは何なのかって言うと、取材者が福島のごく一部である取材地で見たもの聞いたものについて、それが福島の全てとして表現した部分があった事に起因して日本人得意の「煽り煽られ」や「反発」が重なり今の言葉で言うところの「大炎上」となり、そこにマスコミや政治行政が入り込んでいったというのが事の顛末。

 

簡単に言えばこんなところなんだろうけれど、伝える側・受ける側だけの問題で済む問題でもなかった。色々考えるうちに、今回の件は漫画ではない場所での大きなツケの代償と気づかされた。

 

その大きなツケは何かって言うと2011年3月からこれにいたるまでの政治や行政の動きに尽きるんだと考えている。それは、政治や行政が国民の不安を取り除くための努力を全力で行わず都合のいい到底信用できない情報だけを出し続けてきたツケが「煽り煽られ」の原因になっていたのかもしれない。

 

もしも、正確な情報を出すべき人たちが適切なタイミングで良い情報も悪い情報もコントロールすることなく出していれば、この件は「漫画はフィクションだから・・・」である程度の形だけはついて「読んだ後、それについては自分たちで判断してね。」ってことになったていたのかもしれない。

 

そうなれば、マスコミがしゃしゃり出てきて大騒ぎすることも無かったかもしれないし、変なハレーションも起きなかったかもしれない。(これはタラレバ・・・。勿論、ハレーションは起きていたかもしれないけど。)

 

この件を通じて、この国の中枢の機能不全は極めて深刻で罪深いと改めて認識させられたのだった。

併せて、情報発信の難しさを痛感した出来事でもあった。

 

この件に関しては私自身反省しないといけないこともある。

それは、色々と物事考える前に政治から起きたハレーションを言論の自由に踏み込んでしまったと某所で話してしまった事だ。色々なものを見ていくと双方に大きな問題があった。それらを見ずして一方だけを批判した事は反省すべき点だと考えている。