師走の選挙とスポーツと政治と・・・。

ということで、前回のコラムでは徒然に愚痴ってしまった。

たまに愚痴りたくもなるわけで、愚痴もなければ人間ではないと・・・。

などと言い訳をしたりしてみるわけなのだが、今の組織に飛び込んで3ヶ月。そんなことをしてみたくなる時期ということでお許しを頂きたい。

 

この8年ほど北の大地で暮らしていたせいか、どこか師走という感じがしない。

師走の北の大地といえば積もらないにしても雪が降り時折、白い風景が展開される。クリスマス近くなると常に白い風景が広がるようになると師走の香りを感じる8年があるせいなのかはわからないのだが・・・。

 

前にも書いたが、この年の瀬に選挙だ。

次の日曜日は投票日。私のところにも某の案内なるものがやってきた。しかし、どこか実感がわかない。これも北の大地の候補者に慣れすぎているからか。別にやる必要があるかないかもわからない選挙と言われているからだろうか。日々に忙殺されてそこまで気が回らないからだろうか。

 

結局のところ、衆議院を解散して行う選挙というのはその時の政権の矜持を示すだけのもので取り立てて大きな争点などないと私は思っている。今回もまさにそれで、増税やら景気対策などが争点だとも言われているが、別に選挙をやらずしてもそれらを考えることはできる。

 

何のための選挙だろうか・・・。

ある新聞記者あがりのコメンテーターは「官と民が戦う選挙」なんてことを言っていたが果たして選挙民にそこまでの意識があるのだろうか。「官と民が戦う選挙」ならばこの選挙の結果次第で「官」は変わるのだろうか。

 

そんなものは変わるわけもなく、単純に政権与党のための選挙であることは間違いのない事実だ。そんな選挙ではあるが、選挙にかかる700億円とも言われる選挙経費として拠出される税金や国民の義務や権利として付与をされた「選挙権」なるものを無駄にしてしまわないためにも投票に行ったほうがいいに決まっている。

 

ところで、日曜日に第42回全日本空手道選手権大会なるものを観に行ってきた。

私も選手としてではないがその舞台を経験したことがある。東京に越してきたからこそ観に行けたわけだが選手たちの試合を見ていると自分が選手だった時代を思い出して、どこか荒ぶるものがあった。

 

全日本空手道選手権大会は昼に式典が行われるのが恒例で全日本空手道連盟会長の笹川尭衆院議員が会長挨拶でこんな趣旨のことを言った。

空手道がオリンピック種目になるように国内で尽力し応援している自由民主党公明党の候補者には大変お世話になっている。どうか選挙では応援してほしい。力を貸してやってほしい。

前後の流れはあるものの、「スポーツが政治に支配されることなく・・・」なんてことを同じ挨拶の中で言いながらあの趣旨の文脈は適切だったのだろうか。

 

日本の場合、そうした場に政治や政治家が介在することが多い。日本のスポーツの競技団体の会長職は中央であれ地方であれ政治家が名誉職としてその任についていることが多い。当然のように選挙が近くなると政治の話を持ち出す。そうした場でその手の話は興ざめも甚だしいものだ。

 

スポーツの世界で選挙の話は御法度だと私は思うのですがね。