Boeing747は空飛ぶ芸術品だった

3月31日

日本の空から大量輸送時代の象徴だったボーイング747型機が消えた。

正確には日本のエアラインがボーイング747型機の使用を止めたということ。

海外のエアラインではまだ現役で飛び続けている。日本発着の国際線では飛び続ける。

 

ボーイング747型機

日本の空を飛び始めたのは1970年7月。約44年に渡り日本の空の主役だった飛行機。

しかし、経費削減や老朽化には勝てず日本の空からず型を消す事となった。

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このボーイング747という飛行機に初めて乗ったのは1990年の747-400が東京-札幌線に就航した直後だっただろうか。それまでの飛行機とは違い大きさと広さ、機内に聞こえるエンジン音に驚いた記憶がある。すっかりボーイング747という飛行機の虜になっていた。

プライベートの旅行、出張。747が飛んでいる路線を使うときは時間が合えば必ず747だった。時間が合わない時は時間をずらしても747に乗った。決まってANAの2階席。

きっと、生涯で一番多く搭乗した機種だと思われる。

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このボーイング747型機。

同時期に登場した小型機のボーイング737、後発で中型機のボーイング767には無い上品さを備えていたような気もする。そして同じ大量輸送時代の申し子とも言えるボーイング777と比べると同じ大型機でありながらどこか「きびきびした感じ」すらする。

あの4発のエンジンが複雑に奏でるその音はそれらを惹き立てた。

まさに空飛ぶ芸術品だった。

 

もう一度でいいからアッパーフロアの窓際の席で、アーティスティックなエンジン音を聞きながら大空を眺めながら空の旅を愉しみたかった。

 


さらば ANA ジャンボ 運航最終日 那覇空港 JA8961 2014.3.31 - YouTube